快眠環境をつくろう!

梅雨明けもまだだというのに、湿度の高い、寝苦しい夜が続いていませんか。聞くところによると、今年の夏はかなりの暑さが予想されているとか。今から戦々恐々、早くもエアコンの「お休みタイマー」を使おうかどうか迷い始めた、H&B編集部のKです。

今回は、季節を少しだけ先取りして、「仮に猛暑の夜が来ても、寝不足にならないためにはどうしたらよいか?」の傾向と対策を考えました! 題して「快眠環境づくり」であります。

そもそも、眠りの影響って、どんなところに出てくるのでしょうか。

睡眠不足になると、注意力が散漫になったり、本来持っている記憶力や学習能力もうまく発揮できないといわれています。専門家が「脳の情報処理過程を測る」実験をしたところ、寝不足の被験者は反応が鈍くなる(遅くなる)ものの、そのあと10分ほど寝たあとで同一の実験をすると反応スピードが上がり、情報処理能力が回復したといいます。人間は、ちゃんと眠らないと、自分の頭の働きをきちんとキープできないのです。

また、睡眠は感情のセルフコントロール機能と関連が深いともいわれています。寝不足だとイライラするっていう経験のある方も、少なくないでしょう。寝不足で肌が荒れる、という経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

身体機能のジャンルでは、睡眠をきちんととらないと、筋肉やの小脳の働きを回復しきれないとか。アスリートが睡眠時間の確保や「良質な睡眠」というものにこだわるわけです。

さらには、免疫系や心臓血管系についても影響すると唱える医師もいます。

眠りは、美容と健康にかなりの影響を与えているのです。


睡眠時間を季節ごとに調べると、冬は7時間15分くらい、夏は6時間45分くらいという統計資料がありました。蒸し暑い夜は寝苦しく、夏は睡眠に不向きな(?)季節なのです。その原因の一つは、やはり日本の気候が高温多湿であることだといえます。

実は、温度よりも湿度の高さが熟睡をさまたげている可能性があります。

人間の眠気は深部体温が下がるタイミングに合わせてやってきます。深部体温は午後8時くらいから少しずつ下がり、それと入れ替わるように眠気がピークをむかえます。

ところが、湿度の高い環境だと、深部体温は下がりにくくなります。湿度が高いと汗が蒸発しにくいからです。皮膚からの熱放射がうまく進まなければ、深部体温は下がらないので、寝ようと思っても眠りに入れない・・・というわけです。

では「熱放射」をうまくすすめるにはどうしたらよいのか。

諸説ありますが、いわゆる寝床内気候(しんしょうないきこう=寝具内の環境)と室内環境づくりを組み合わせて利用することが、重要とされています。

・背中が接する、敷きパッドあるいはシーツの素材を夏向け素材にする(シーツはリネンがおすすめ、だそうです)

・エアコンは、寝入りばなの数時間だけつけて眠る(体温リズムにあわせる)

・掛け寝具は、タオルケットよりもガーゼケットがよいという説も(軽くてやわらかく、通気性もよく、洗濯しても乾きやすいのでおすすめという人もいます)

・抱き枕(肌掛け布団を丸めてひもで結び、「にわか」抱き枕にするという提案をしている人もいます)

・パジャマは、袖あり・七分丈パンツ程度のものがよい(アスリートは寝るときに肩が冷えないように注意するそうです)

美容と健康にいい「快眠環境」をつくって、元気にこれからのシーズンものりきろうではありませんか!!!                      (H&B編集部/K)

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