そろそろ紫外線対策(後編)
こんにちは。今年は、東京がいち早く桜の開花宣言をしてしまうという、レアな春(沖縄を除けば、「全国一早い開花宣言」とか)。しかも気象庁の発表によれば、東京のソメイヨシノの満開予想は4月1日。週末にお花見ピークだ! と、今から心の準備を始めている、H&B編集部のKです。
でも、最近の晴れたり曇ったり雨が降ったりという天気では「晴れの日以外は、紫外線なんて関係ない」と思っていませんか~?
実は、大雨の日でも紫外線は晴れの日の30%、薄曇りの日でも晴れの日の60~80%程度は地上に降り注いでいるそうです。紫外線のなかでも波長の長いA波*は、4月から急増して5月がピーク(7月がピークという説もある)。4月はじゅうぶんに「紫外線対策が必要な」時期に入ります。
*紫外線は3種類あります。A波より波長の短いB波は、3月4月から急増して6-8月がピーク。もっとも波長が短いC波は、昔はオゾン層のおかげで地表には届かないといわれていましたが、昨今の環境破壊によって「C波にも注意したほうがよい」といわれています。
さらに、紫外線は地面からの反射率も計算に入れておくほうがよいとされています。反射率は、雪面で80~90%、水面で20~80%とかで、コンクリートの路面や芝は数%とか(夏になると、コンクリート路面からの熱の放射はかなりのものを感じますが、紫外線そのものはあまり反射していないらしいです)。
休日に、紫外線対策なしの無防備な状態で、公園の噴水や池や川のそばにいたら「日に焼けちゃった」なんてことは避けたいですよね。
ところで。
「日焼け」には2種類あるって、ご存知でしたか?
紫外線B波によって皮膚が炎症を起こす「サンバーン」と、紫外線A波によってすぐに肌色が濃くなる「サンタン」のことをいいます。前者は、色白肌の人に多く、日焼けするとすぐ赤くなる(炎症を起こす)が黒くならないという特徴があります。後者は、いわゆる「すぐ日焼けしちゃう(黒くなりやすい)」タイプですが、むしろ身体の防御本能としては自然なこととされています。色白肌は、本来、紫外線吸収剤の役割を果たすメラニンの量が少ないため、日に当たると炎症を起こしやすいといわれています。
「紫外線対策」あるいは「日焼け対策」に敏感になるべきなのは、むしろ「サンバーン」を起こしやすい人のほうなんですね。
「紫外線対策」に有効なグッズとしては、日傘、つばのある帽子をかぶる(髪の毛の日焼けにも有効)、サングラスなどがありますが、やはり筆頭は「日焼け止め」あるいは「日焼け止めの入った化粧品」ではないでしょうか。
「日焼け止め」に使われている成分は、大別して2種類あります。紫外線吸収剤と紫外線散乱剤です。前者の利点は、紫外線防御力が高く、塗っても白浮きすることが少ないといわれています。後者の利点は、有機化合物ではないので肌への負担が少ないともいわれています(個人差があります)。
たくさんの商品があって、迷うときは、自分が使用するシーンや場所、使い勝手がよさそうかどうかなど、いろいろな条件を考慮したうえで、自分の肌に合うものを選ぶことが大切! 今年は、じっくり選びましょう! (H&B編集部/K)
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