「五月病」とメンタルヘルス

黄金週間が終わってしまいました。このあと、7月の「海の日」まで祝日がないため、当分はみっちり仕事だぁ! と哀しい決意をしたKです。

ちなみに、今年2017年は、祝日(全16日)のうち4つ(=2月の建国記念日、4月の昭和の日、9月の秋分の日、12月の天皇誕生日)が土曜と重なっているので、一瞬「損した! 今年は、休暇ロスだ!」と思ってみたものの…。調べてみると、不思議なことに、昨年(=祝日が1回も土曜日に重ならなかった2016年)と比べて、3連休の数は変わりません。土日と祝日休みのパターンの人にとっては、年間を通して休める日数そのものは、あまり変わりがないようです。ちょっと安心いたしましょう。

とはいえ。

休暇が続くと、生活リズムがくずれて体調不良になったり、休暇前の繁忙期の緊張感がプツンと切れて気力も盛り上がらないってことにもなりがち。

今回みたいな連休明けあるいは数日続いた休暇明けに、「眠りが浅い」「なんとなく不調」「やる気が出ない」「人とかかわるのが億劫、めんどくさい」「新しい環境(仕事、職場、対人関係)になじめない」などの、「プチ五月病」状態に陥った経験、皆さんにも思い当たる節がありませんか?

「五月病」は、医学的には「適応障害」などと診断されるようです。原因は、いわゆる「ストレス」とか。

専門的には、ストレスの原因となるものを「ストレッサ―」と呼び、ストレスによって引き起こされる心や体の反応を「ストレス反応」と呼んで区別しているようです。

「ストレッサ―」には、①物理的なもの(暑さ寒さ、騒音、混雑など)②化学的なもの(公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰など)③心理・社会的なもの(人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など)があると、区分されています。一般に私たちが「ストレス」と呼んでいるものの多くは、③のことですね。

ストレッサ―によって引き起こされる「ストレス反応」は、心理面・身体面・行動面の3つに分けられるそうです。

なお、「ストレス反応」の度合い、あるいはストレスを感じる強度とか耐性といったものは、ヒトによって大きく異なるようです。また、ストレスは「すべて悪い」というものではなく、ヒトにとって「まったくストレスのない状態は逆に望ましいものではない」とされています。

ある学者が「ストレスは人生のスパイスである」といっているように、ヒトはむしろストレス(ストレッサ―)とのうまい付き合い方&かわし方を身に着けていくことが大事なのかもしれません。

ストレスが高じてウツウツとした状態になった場合、ある医師は「3つの生活習慣を改めれば、ストレスに対する対応力があがる」と語っています。それは、「じゅうぶん眠ること(1日7時間以上)」「じゅうぶん歩くこと(有酸素運動を生活に取り入れる)」「酒をのみすぎない」ことだそうです。

医学的にいうと、「睡眠」は「休息」ではなく、「心身のメンテナンス時間」だそうです。睡眠中に成長ホルモンの分泌は高まり、血や肉はつくられていきます。一流のアスリートや知識人の一部も、カラダをまもるためにたくさん睡眠をとることを公言しているとか。

確かに、夜ぐっすり眠るとカラダそのものが健康になっていき、自然と気分も前向きにアゲアゲになっていくような気がします! 

余談ですが。「休み明けって、眠いし、やる気も出ない」月曜病っていうのは、体内時間の時差があるせいらしいですよ! たとえば、日曜に朝10時に起きていたのが月曜は朝6~7時に起きて会社に来たってことなら、カラダに流れる体内時間は「昨日までインドに行っていたが、今朝早くに日本の空港についてそのまま出勤した」状態に等しい、とか。

体内時間のズレを修正したら、明日は元気になれますよ。

今日もよく眠りましょう!!!              (H&B編集部/K)

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