健康は足元から!
こんにちは。8月も終わり、小中学生も2学期(後期)が始まると、街中から親子連れが減り、ビジネス街からは「休暇」モードが消え去る気配がします。この夏は、猛暑かと思えば翌日は「冷夏」みたいに冷え込んだり、大雨がきたり、まさにジェットコースターさながらに高低差の激しいお天気だったが続いたなあと思うH&B編集部のKです。皆さま、いかがおすごしでしょうか。
少し秋めいてくれば、夏のファッションも気分一新したくなるもの。足元もサンダルから靴に替えたくなるもの。今回は少しばかりファッション、あるいは足元の健康について調べてみました! ちょうど9月2日は、「く(9)つ(2)」の語呂合わせで、靴の日とか。足の保護あるいは歩行を支えるものとして、靴の重要さはよく知られていますが、その「靴と健康」の関係について調べてみました!
人類が2足歩行を始めたのは、数百年前。足は大小28個の骨を持ち、多くの関節と多くの筋肉で動き固定されるようになり、立つ・歩く・衝撃を吸収するなどの働きをするようになりました(現代人が運動するときも「大きな筋肉群のある足からまず鍛えることが大事」と言われますね)。一般庶民が靴を履くようになるのは、産業革命以降のハナシです。
しかも日本の場合は、欧米と異なる住宅環境で「自宅に帰れば靴を脱ぐ」という風習があります。湿度の高いアジアでは、四六時中、靴を履いていては足先が蒸れるため、履物に工夫をするか「履物を脱ぎ着する」習慣が必要だったのかもしれません。
その結果、日本では「脱ぎ着する」のにいささか手間取るかっちりとしたヒモ靴は、欧米に比べると今一つ定着していないように見受けられます。靴の専門家(シューフィッター)などによると、足の甲が安定するかっちりとしたヒモ靴は「足が靴の中で泳がないため、本来はいちばんおすすめ」なので、選び方にもコツがあるとか。それは、ヒモ靴の紐を通す穴の開いている部分(外羽・そとばね)が、ヒモを締めたときにすき間がある状態のデザインの靴を選ぶとよいらしいです。確かに、ヒモを通した穴のある羽みたいな部分が中央にぴったりくっついている靴は、ピシッとして見えるけど、足幅(ワイズ)にちょっと難がある人の場合は、きつく感じられそうです。スニーカーやウォーキングシューズを選ぶ場合も、注意する点はヒモ靴と似ています。サイズとワイズが合っていることが大事。とくに、スポーツをするときやたくさんあるくときは、ゆるみがあると(自分の足の形にフィットしない形だと)足が靴の中で泳いでしまい、マメや外反母趾の原因になることも考えられます。もっと深読みするなら、靴があっているかどうかがスポーツのパフォーマンス向上にも影響するかもしれません。
足が、靴の中で「前後に動く」と外反母趾になり、「左右に動く」と土踏まずがくずれるという説もあります。外反母趾を予防するには、むしろ「指の付け根での幅が広い靴」=「ワイズが大きい(E→2E→3E→4E)」を選ぶよりも、きちんと「横からの支持のあるワイズの靴」で「先端部がやや広い靴」を選ぶ方がよいようです。ちょっと意外ですよね!
意外と言えば、もうひとつ。「パンプスは、本来、歩くための靴ではない」という意見がありました。理由は、「甲を覆ってくれる部分がないので靴底が足に付いてきづらいから」です。だからヒモ靴以上に、靴選びが難しいそうです。イラストのようなTストラップにすれば、甲を支える部分があるので、プレーンなパンプスよりはフィット感が増すかもしれません。靴が、苦(9)痛(2)のもとにならないように! 9月には考えてみましょう!
(H&B/K)
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