美容・健康にいいオイル、やせるオイル!?

そろそろ梅雨の季節が近づいてきましたね。ムシムシベタベタしていると、ついさっぱりしたものばかり食べたくなりますね。さっぱり系が食べたいのをいいことに、油を控えてダイエットを……と考える方もいるかもしれません。でも、それはダイエットとしてはNGです!


油(脂質)は三大栄養素の1つで、エネルギー源としてなくてはならない栄養素。とらないと、免疫力の低下や、ホルモン異常を引き起こしやすくなり、結果、肌カサカサ、髪パサパサ、体がたるむといった老化を加速させることに!


もちろん、とり過ぎはよくありませんが、適度にとることは必要です。では、どんな油をとるのがいいのでしょう? 一時期、ココナッツオイルが大ブームになりましたね。「やせる油」と言われて、モーニングコーヒーに1さじ、トーストに1さじ……なんて話もありましたが、専門家に聞くと、「そもそも油はどんな種類のものでもエネルギー量は同じ。“やせる油”は存在しない」とのこと。どんなに体にいい油であっても、1日15g(大さじ1.5杯)が適量と言われます。

ただ、気をつけなくてはいけないのが、「隠れ油」。揚げ物や加工品、お菓子類など、意外と油を含んでいる食品は多いので、隠れ油をとった分を加減してとる必要があります。


ところで、油の種類によって栄養効果に違いがあることを知っていますか? それはおもに油に含まれる脂肪酸の種類やバランスと微量成分の違いによるもの。たとえば有名なところでは、オリーブオイルに多く含まれる脂肪酸「オレイン酸」は、生活習慣病の予防に効果的といわれます。また微量成分ポリフェノールには、抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果的。ポリフェノールの健康効果は、オリーブオイルを1日5mgとり続ければ、期待できるとのこと。特に早摘みのオリーブでつくられたものほど、ポリフェノールの含有量が多く、おすすめなのだそう。



まためずらしい油では、ウーロン茶になるお茶の実をしぼってつくられる「茶油」。オレイン酸が、オリーブオイル以上に豊富。そのうえ免疫力アップに役立つティーサポニンやカテキンなども含み、中国では、古くから長寿の油と言われて珍重されてきたそうです。


もう1つ、美容効果やダイエット効果で人気となったスーパーフード、チアシードの油。こちらは、体内で合成できず、食事からとる必要がある「必須脂肪酸」のうち、不足しがちと言われる「オメガ3必須脂肪酸」を多く含んでいる油です。また微量成分として、食物繊維や鉄分・亜鉛などのミネラルなども含んでいるので、女子におすすめの油と言えそうです。


油は毎日の食事に欠かせない食品なので、いいものを選んでとりたいもの。ただし、油に含まれる脂肪酸はバランスよくとることで健康効果が発揮されます。そこで同じ油を使い続けるのではなく、今日はオリーブオイルとえごま油、明日はごま油とチアシードオイルなど、いろいろな油をローテーションしながら適量とることが大切。そして「隠れ油」に気をつけることも心がけたいですね。

(H&B編集部 S)

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