「天気が悪い日は体調が悪い」と感じたら、試したいこと
こんにちは。雨の日と晴れの日の寒暖の差が激しい今日このごろ、熱中症対策は万全ですか? 暑い日が続く前の、気温差が激しいこの時期のほうが熱中症になりやすいので、注意しましょうね。
ところで、寒暖の差が激しいこの時期のぐずついた天気の日は、なんとなくどんよりとして、体が重苦しいことも多いもの。片頭痛がしたり、肩が張ったり、夕方になると、足がパンパンになってしまうこともあるでしょう。それは、気圧が関係しているのです。
天気が悪くなる(気圧が下がる)と、常に私たちの体に圧をかけている気圧が弱まります。そのため、血管など体の器官は膨張するので、血液やリンパの流れの勢いが弱くなります。たとえて言うなら、水が流れているゴムホースを圧迫すると水の勢いが強まりますが、圧迫を弱めると水の勢いが弱くなる……そのようなイメージです。
加えて、気圧の低下を感知した自律神経が、お休みモードである「副交感神経」を優位に働くように切り替えるため、体は血圧や心拍が下げるなどしてリラックスモードに入ります。そのため、どんよりした日は、なんとなく眠くなってしまうのですね。
また、低気圧のときに感じやすい、むくみや頭痛、肩こりなどをもっともつらく感じやすいのは、気圧が急激に下がったとき。自律神経の調整が徐々に行われるのなら、体の変化も少しずつ起こって、さほどつらく感じないのですが、急激だと体が追いつかないため、つらく感じてしまうというわけです。特に日ごろから睡眠不足だったり、ストレスが多かったり、更年期障害などで、自律神経に負担がかかっている人では、症状が強く出やすいので要注意です。
体の中の水分の流れが弱くなるために生じやすくなる「むくみ」、頭の血管が膨張することで起きやすくなる「頭痛」、肩の血流が悪くなって老廃物がとどまるために起きがちな「肩こり」などなど、気圧の変化によるつらい症状を、緩和するにはどうしたらいいでしょうか?
1. ウォーキングやヨガなどで、自律神経のバランスを整える
軽めの有酸素運動や呼吸法をベースにしたエクササイズなどは、自律神経を整えるのに効果があるそう。継続することで、効果が高まります。
2.ぬるめのお湯につかって血流をよくする
39~40度程度のぬるめのお湯にゆっくり長めにつかると血行がよくなるので、血行不良から生じるむくみや頭痛、肩こりなどの不調の緩和に役立つそう。ストレッチなどもいいようです。
3.ふくらはぎのマッサージ&つま先立ち
ふくらはぎは第二の心臓といわれるように、ふくらはぎの筋肉をつかうことは、全身の血流をよくするのに効果的。つま先立ちをしてふくらはぎの筋肉を収縮させたり、マッサージをするのもおすすめ。
4.ビタミンB群を積極的にとる
神経の働きを正常に保ってくれるビタミンB群を積極的にとりましょう。肉、魚介類、野菜など、いろいろなものに含まれているので、いろいろな食材をバランスよくとることが大切ですね。
近年、気圧や気温の差が関係している症状は、「気象病」という診断名で病気として認知されるようになってきています。症状がひどいときは、無理をせず受診しましょうね。
(H&B編集部 S)
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